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アウシュビッツ強制収容所を訪れました。


出来るだけ率直に感じたことを書きたいため、
人によっては不快に感じる表現が含まれている可能性があります。
予めご了承のうえ、お読みください。
(あまりに長くなってしまったため、
前編:見学編 と 後編: 感想編 の2つに分けました。)


アウシュビッツでは、唯一の日本人ガイドである中谷さんの
ガイドツアーに参加しました。


中谷さんは、とても分かりやすく所内を案内してくれるのですが、
決して「説明しすぎる」ことをしません。

多くの証拠資料がドイツ軍によって抹消されてしまったこと
(それでも、元々の量が多いのでかなり残されてはいますが)、
中谷さん自身が、ポーランド人でもドイツ人でもない立場であると
いうこと、理由はいろいろあるのでしょうが、
とにかく私たち自身で感じ、考えられるように配慮して下さいます。


アウシュビッツ強制収容所は、
もともとはポーランド人の政治犯を収容するために作られたもの。

次第にユダヤ人やロマ、共産主義者、反ナチス活動家、同性愛者、
障がい者なども収容されるようになり、規模が拡大していきます。


しかし人数的に1番多く収容されていたのは、やはりユダヤ人。



「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」という
スローガンが掲げられた門。
アウシュビッツ 門



場内には有刺鉄線が張り巡らされている。
アウシュビッツ 鉄条網



こちらが囚人棟
アウシュビッツ 囚人棟



銃殺用の「死の壁」。
アウシュビッツ 処刑台



囚人を餓死させる目的で作られた「飢餓室」の外側。
この小さな空気孔は、冬場は雪で埋れ、囚人を窒息死へと追い込む。
アウシュビッツ 空気孔



大量殺害に使用された毒ガス「チクロンB」
アウシュビッツ チクロンB



収容者から押収した大量のメガネ
アウシュビッツ メガネ



義足や松葉杖
アウシュビッツ 義足



食器
アウシュビッツ 食器
「ここに来たら新しい生活が始まる」と聞かされ、
希望を胸に持ってきたのだろう。



子どもたちの衣類やおもちゃ。
アウシュビッツ 子ども衣類



おびただしい数の靴。
アウシュビッツ 靴



カバン
アウシュビッツ カバン
住所と名前を書かせることで、「いつかここを出られる」と安心させたらしい。


その他、写真撮影は不可だったが、囚人から刈り取った髪の毛。
刈り取った髪の毛は、カーペットの材料などにしていたらしい。


写真では伝わりにくいですが、これらの量が尋常じゃない。
これでもほんの一部だというのだから、
どれほどの人が被害に遭ったのか、もう想像も出来ない。


そしてドイツ軍は、それらすべての押収品を細かく分類し、
数や量などをリスト化し、逐一本国へ報告していた。

それを見るだけでも、ドイツ軍がいかに緻密にここを管理
していたかが伺える。

決してただの狂人たちが、狂って思いつきだけでやっていた
わけではないことが分かる。


中谷さんからの説明によると、
当時のドイツは、ノーベル賞受賞者を何人も輩出するような
文化芸術面・学術面やその他においても非常にレベルの高い国で
あり、決して無知で野蛮な人たちの国ではなかった。

第一次世界大戦に負けて困窮していたドイツは、
宗教的、経済的その他様々な要因からユダヤ人を標的とする
ようになる。

しかし、たとえ宗教が違うから、ユダヤ人が裕福だからといった
理由だけで大虐殺をしようなどと考えるほど、
ドイツの人々の民度が低かったとは到底考えられない、と。


では、そんなドイツをあのような狂気の行動に走らせたものは
何だったのか。


一つは、徹底的な仕組みづくりを行うことで、
人々から罪悪感を消し去ることに成功したのだそうです。


例えば、この敷地。

ちょうど夏に訪れたこともあり、ここがアウシュビッツであると
いうことを忘れれば、空気も気持ちよく、大変のどかで居心地の
良さそうな雰囲気なのです。
アウシュビッツ 敷地内①

アウシュビッツ 敷地内②


敷地内には、福利厚生施設的なプールまでもが存在します。
アウシュビッツ プール


ドイツ軍は、「模範的な収容棟」も作り、
査察が入った際にはそういう部分のみを見せ、
あくまでここは健全な収容所である、ということを
納得させて帰らせたそうです。


殺害した囚人から髪や金属を剥ぎ取ったり、
死体の焼却処理をするのは、
ドイツ軍人ではなく、同じ収容者の役目。

自らの同胞の殺害に関与することで、
その囚人たちはしばらくの間生きながらえることが出来ました。

しかし口封じのために、その囚人たちも一定期間を置いて殺害され、
メンバーの入れ替えをしていたそうです。

ドイツ人はそういった悲惨な行為に従事しないことで、
精神的ダメージを受けることのないように配慮されていました。



囚人から押収した物品のリスト作成なども、
まさに「罪悪感を消し去る」ことに寄与していたそう。
(実際のリストも展示されていましたが、写真は取り忘れました)


生々しい現物を目の当たりにした時には
「うっ・・・」という拒否感がまず先に訪れたのですが、
紙に書かれて数値化されたリストからは、
不思議なくらい現実感が消し去られています。


リスト化することによって、
それが生身の人間から剥ぎ取ったものではなく、
「単なる物品」であると感じさせていたそうです。




もう一つ忘れてはならないのは、
多くの「傍観者」の存在だそうです。


恐らくドイツの人々は、収容所で何が起きているのか、
うっすら気づいてはいた。

しかし「こんなことをしちゃいけない」と声を上げることは、
自分の身を危険に晒すことに他ならない。

中谷さんは分かりやすく「いじめ」の構図を例に出されていました。

いじめられている子を助けようとすれば、
今度は自分がいじめられる。

多くの人はそうやって傍観者となることで、いじめに加担する。


「あえて傷つけたいとは思わなくても、
わざわざ助けたいとも思わない」



多くのドイツ人にとって、
ユダヤ人はそういう存在だったんじゃないか、と。





ガス室
アウシュビッツ ガス室①
「これからシャワーを浴びるから」と連れて来られた。



ガス室の内部
アウシュビッツ ガス室②



ここから毒ガスを投入した
アウシュビッツ ガス室③



その後は、第二アウシュビッツ ビルケナウへ。


「死の門」へと続く鉄道引込線
ビルケナウ 線路



ユダヤ人たちが乗せられてきた車両
ビルケナウ 列車



囚人たちのベッド
ビルケナウ 収容棟



多くの建物は、ドイツの敗戦が確定した段階で、
ドイツ軍によって破壊されている。
ビルケナウ 破壊建物①

ビルケナウ 破壊建物2



慰霊碑
ビルケナウ 慰霊碑




ビルケナウ 線路



次回、感想編へと続きます。



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【2013/08/13 06:13】 | ポーランド
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裕美
アンネフランクを思い出した。
実際はもっと悲惨だったんだなと伝わりました。
全て悪いのは、国家権力だよね。
私たちの子供の頃は、もっと、テレビでアンネフランクのこととか、外交官だった千畝さんのこととか、やってた気がするんだけど、少なくなったよねーそういう番組。
感想編も楽しみにしてます。

Re: タイトルなし
かほ
裕美ちゃん

そうそう、ビルケナウって所が、実際にアンネフランクが収容されてた場所なんだよね。
確かに、そういう番組少なくなったかも・・・
このまま、どんどん風化していっちゃうのかもとは感じます。

> アンネフランクを思い出した。
> 実際はもっと悲惨だったんだなと伝わりました。
> 全て悪いのは、国家権力だよね。
> 私たちの子供の頃は、もっと、テレビでアンネフランクのこととか、外交官だった千畝さんのこととか、やってた気がするんだけど、少なくなったよねーそういう番組。
> 感想編も楽しみにしてます。


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この記事へのコメント
アンネフランクを思い出した。
実際はもっと悲惨だったんだなと伝わりました。
全て悪いのは、国家権力だよね。
私たちの子供の頃は、もっと、テレビでアンネフランクのこととか、外交官だった千畝さんのこととか、やってた気がするんだけど、少なくなったよねーそういう番組。
感想編も楽しみにしてます。
2013/08/15(Thu) 16:56 | URL  | 裕美 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
裕美ちゃん

そうそう、ビルケナウって所が、実際にアンネフランクが収容されてた場所なんだよね。
確かに、そういう番組少なくなったかも・・・
このまま、どんどん風化していっちゃうのかもとは感じます。

> アンネフランクを思い出した。
> 実際はもっと悲惨だったんだなと伝わりました。
> 全て悪いのは、国家権力だよね。
> 私たちの子供の頃は、もっと、テレビでアンネフランクのこととか、外交官だった千畝さんのこととか、やってた気がするんだけど、少なくなったよねーそういう番組。
> 感想編も楽しみにしてます。
2013/08/16(Fri) 02:43 | URL  | かほ #-[ 編集]
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